要約すると・・・
- 仮想通貨はほとんどの通貨が24時間365日取引可能です
- 取引量が増える時間帯に大きな値動きが生じやすいので、その仮想通貨の主要なプレーヤーである国がどこかを確認し、その国の動向を把握しておくことが重要です
- 値上がりや値下がりは1日のうちに決まった時間にはなかなか起こりません
仮想通貨の取引時間
日本の場合、株は証券取引所が開いている時間のみしか取引することができません。そのため、基本的には平日の朝9時から午後15時までしか取引を行うことができませんでした。注文自体は24時間365日出すことはできますが、その注文が反映されるのは証券取引所が開いている時間のみです。一方で、FXの場合はもう少し間口が広くなっています。FXは世界中の為替市場を反映しているため、世界のどこかで市場が開かれていれば取引を行うことができます。日本の市場が閉まる前にロンドンの市場が開き、ロンドンの市場から少し遅れてニューヨークの市場が開きます。その為、基本的には24時間取引を行うことができます。しかし、土日はどの国の市場もしまっているので、平日のみしか取引を行うことができません。つまり24時間365日投資を行うことは今まではできなかったということです。
しかし、それを可能にしたのが仮想通貨です。仮想通貨は基本的には24時間365日取引を行うことができます。中には平日のみしか取引所を開かない仮想通貨もあるのですが、ほとんどの仮想通貨は年中無休で取引を行うことができます。取引が可能な時間が長いことは仕事帰りのサラリーマンや平日の忙しい方にとってはリアルタイムでトレードできるという面では非常に助かります。しかし、知らないうちに暴落していたなどの損失を被らないために、常に動向を見ないといけず、そのため短期で売買を行うディトレーダーが多い理由でもあります。
取引が活発な時間帯
ビットコインに限らず、取引が盛んになり、取引量が増える時間帯に大きな値動きが生じます。ここで注意しなければならないのが仮想通貨は世界中で取引されており、特に取引量の多い国の動向を受けやすいということがあります。その国その国によって好まれる仮想通貨は異なってきており、例えばビットコインで言うと、中国とアメリカの投資家の動向を受けやすいというのがありました。(2017年9月に中国がビットコインの取引を規制し、取引所が閉鎖したので影響は落ちました)
自分が取引を行っている通貨は誰が主に取引をしているのかを考え、その国の動きを考えることが大切です。その確認方法として「Cryptocurrency Market Capitalizations」で詳しい取引状況を確認できます。
例えばこの日のビットコインの取引は「Bitfinex」という取引所で米ドルでの取引が多かったということになります。
値上がりしやすい時間帯・値下がりしやすい時間帯
値上がりや値下がりは1日のうちに決まった時間にはなかなか起こりません。いつ上がっていつ下がるかが明確にわかっていたらほとんどの人は取引で大儲けしているはずです。しかし、値動きがしやすい時間帯にはある程度値動きを予想することはできます。例えば、日本人が1日の最初に取引のチャートを見るであろう時間は9時ごろです。この時間に前日からの大きな流れに沿って値動きがすることが予想されます。これはその日の朝に見たチャートや情報を基にして、その日の取引をどうするかを決定し、上がっているなら仮想通貨を購入し、下がっているようなら仮想通貨を売るように取引を行う人が多いためです。また、同様の動きが17時ごろにも見られます。
しかし、このような推測は日本で取引が盛んな仮想通貨の場合には可能ですが世界各国でどのような情報が流れて、各投資家がどのような心理状態にあるかを判断するのは至難の技です。逆に言えば、その傾向を導き出せれば取引で利益を上げることができるかもしれません。