要約すると・・・
- 仮想通貨のチャートは、株式や外為相場のチャートと全く同じです
- 仮想通貨にはファンダメンタルズ分析が難しく、デイトレードする場合はチャートの動きは非常に重要となります
- ライントレードと呼ばれる高値、底値を把握した取引が有効だと考えられます
仮想通貨のチャ－トとは
仮想通貨のチャートは、株式や外為相場のチャートと全く同じです。そのため株・FXなどの経験がある方ならチャートの見かたで混乱する事はありません。ただ、仮想通貨の値上がり・値下がり・中長期的展望を読むとなると、従来の株式や外貨とはかなり異質な面もあります。まずはチャート画面の読み取り方を簡単に解説してから、仮想通貨の値動きへの対処法について触れていきます。
取引所”coincheck”のチャート例
仮想通貨を取り扱っている大手取引所では、PCサイト・スマホアプリの両方でチャート画面をチェックできます。ここではcoincheckのチャートを例にして、簡単に解説します。coincheckでは仮想通貨Bitcoin・Ethereumは、メニューから「チャート」を選ぶだけで表示されます。「トレードビュー」を選択すれば、全種類の仮想通貨チャートを確認できます。単位時間ごとの時価足を見るには、画面右上の1min～1dayで任意に選択してください。
coincheckのチャートでは1分・5分・15分・1時間・4時間・1日とそれぞれのタイムスパンで確認できます。全く経験が無い方でも、価格の上下動はひと目でわかると思います。値動きの確認はPCサイト・スマホアプリどちらでも可能ですが、スマホアプリではチャート画面から直接売買できる操作は限られていて、現状ではビットコインの購入にしか対応していません。国内取引が可能な仮想通貨は、PCサイトのホーム画面から「通貨を買う」を選択して売買します。coincheckのスマホアプリ版は、モバイル性を活かしてどこでもチャートを閲覧できるのがメリットですが、取引の機能面では物足りない部分もあります。PCサイトと併用してうまく使い分けましょう。
仮想通貨チャートに特有な”見通しの難しさ”
例えば株式の相場であれば、長期的な値動きは企業の業績を見極めて予測することができます。各国の金利政策やGDPなど、外貨の価格変動も含めて評価する手法は「ファンダメンタルズ分析」と呼ばれますが、仮想通貨に関してはこのファンダメンタルズ分析がかなり難しいと言えます。仮想通貨には実体が無く、仮想通貨をリリースしている企業についても、その業績が把握し難いからです。BitcoinやEthereumなど、各銘柄＝仮想通貨の種別ごとに観察していけば、それぞれの将来性もある程度は予想できます。しかしひとつひとつ紹介するとかなりの分量になってしまいます。そのためここでは「ライントレード」と呼ばれる手法を紹介しておきます。ライントレードはFXでよく使われる手法で、銘柄に関係なく値上がり・値下がりを予測します。仮想通貨のチャート分析においても有効です。
チャ－トから読める仮想通貨の値上がり・値下がり
ライントレードではチャートに「線」を引いて判断します。いつ・どのようなタイミングでも有効なので、好きな仮想通貨の、どんなチャートを参考にしても平気です。時間経過に応じて価格が上下動していますが、そのうち上のピークと下のピークが見て取れるはずです。高値でまとまっている時間帯を 「抵抗線」・安値でまとまっている時間帯を「支持線」と呼びます。もしもチャート全体で、左端から右端までの平均的な価格があまり変わっていなければ、抵抗線と支持線は、それぞれが水平に近い直線になります。
ライントレードの手法でチャートを見てみると、仮想通貨の種類や時価足に関係なく「買い時」「売り時」が見えてきます。現在の価格が支持線と同じ位に下がってきたら、それ以下への下落には反発すると予想できるので「買い」です。逆に抵抗線と同じ位に上がってきたら、そこから売りが集中すると予想できるので「売り」です。仮想通貨の値動きも急な高騰・急な下落が想定されます。もし抵抗線を突き抜けて高値になったら「買い」、支持線を突き抜けて下落しはじめたら「売り」です。ライントレードとは、今あげた四つの「買い」「売り」を実行するだけのことです。目が慣れてくればより高い精度で「線」を引けるようになってきます。
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