要約すると・・・
- 取引量が最も大きいのはBitcoinで1日約2000億円取引されている
- EtheriumやRippleなどの仮想通貨も1日で約1000億円取引されている
- 日本人はほとんどBitcoinしか取引しておらず、EtheriumやRippleは全体の1%以下
背景
「仮想通貨元年」と言われる2017年。新聞でも仮想通貨の話題が多く取り上げられるようになりましたし、家電量販店のビックカメラや航空会社のピーチなどでは仮想通貨決済の導入が行われました。
認知度が高まるのに比例する形でBitcoinに留まらず多くの仮想通貨が軒並み価格が上昇しました。
しかし、日本国内で仮想通貨の広がりを実感している人はほんの僅かな人に限られています。そこでここでは、実際に仮想通貨の経済規模感を感じてもらうために仮想通貨の1日の取引量をみていきたいと思います。
仮想通貨は一部の投資家が取引しているギャンブルみたいなものと思っていたら大間違いです。実際にその取引量を知ると、いかに仮想通貨が世界で当たり前のものに成りつつあるか感じてもらえると思います。
仮想通貨別にみる1日の取引量
仮想通貨の取引量を確認するのに便利なのがこちらのサイトです。
https://coinmarketcap.com/
こちらのサイトでは各仮想通貨の取引量(volume)の他にも価格(Price)、価格変動率(change)を確認することができます。
嬉しいのはその数です。取引量が少なくデータが不足しているものもありますが約1000種類ほとんどの仮想通貨を確認することができます。
その中で2017年8月時点で1日の取引量が最も多い仮想通貨はビットコイン(Bitcoin)で、なんと、1日約2000億円、多いときでは4000億円程度の取引がされていました。
この時のBitcoinの時価総額は7兆円を超えており、株式市場において日本企業上位10位に入るゆうちょ銀行の時価総額が約6兆円なのでゆうちょ銀行よりもビットコイン(Bitcoin)の方が価値があるということになります。
その他、メジャーな仮想通貨で言うと、リップル(Ripple)は24時間での取引量は約1000億円規模でした。この時の時価総額は約1兆円になります。
また、イーサリアム(Ethereum)や2017年8月にBitcoinの分裂によって生じたビットコインキャッシュ(BitcoinCash)も24時間での取引量は約1000億円規模でした。
仮想通貨ではこれら4つの仮想通貨で全仮想通貨の取引量の約70%以上のシェアを占めており、仮想通貨はこれら4強と言える状態です。
日本人の多くは4つの仮想通貨の内、ビットコイン(Bitcoin)とニュース、新聞で話題になったビットコインキャッシュ(BitcoinCash)しか知らないという人が多い傾向にあります。
通貨別にみる取引量
日本でどんどん話題になっている仮想通貨ですが国別ではどの国でどのくらいの取引が行われているのでしょうか。仮想通貨は世界共通で使われているので世界の動向を知っておくのも重要なことです。
日本で仮想通貨といえばBitcoinです。むしろ日本人の多くが仮想通貨=Bitcoinと勘違いしているのではないかと感じています。
それを裏付けるかのようにリップル(Ripple)やイーサリアム(Ethereum)はウォン(韓国)やドル(USA)、元(中国)での取引が多いですが、日本円での取引は1%未満なことが多いです。
とある日のEthereumの通貨別取引量
さらにまだまだ時価総額が低い新興勢力の仮想通貨では日本円での取引量はほぼ皆無のような状態になっています。
その理由には円取引で売買できる仮想通貨の種類が非常に少ないことも挙げられますが、仮想通貨にはBitcoin以外にもリップル(Ripple)やイーサリアム(Ethereum)などの時価総額1兆円を超えるものは日本円で取引できる取引所も増えています。
様々な種類があるにも関わらず日本人は仮想通貨=Bitcoinと言わんばかりにBitcoin一択の状態なのです。
日本人は新たな変化に対して抵抗感を持ちがちでどうしてもこのような新たなものの利用が世界から遅れがちです。日本人はこうしてまた、新たな世界的な変化に遅れをとってしまうのでしょうか…