仮想通貨でよく聞くマイニングを実際にやってみる

マイニングとは

仮想通貨は従来の中央管理型ネットワークと異なり、特定の管理者を有さない、ブロックチェーンと呼ばれる分散型ネットワークで利用者同士で管理されています。中央管理型ネットワークではサービスを提供している管理機関が取引記録を確認して、問題ないかどうかを取り締まっていますが、ブロックチェーンからなる仮想通貨では取引の整合性を利用者同士で確認し合っています。

この取引の承認作業を行うのがマイニングです。日本語で採掘と言う意味で、これは昔、山から金を採掘したゴールドラッシュに由来しています。上限が決められている仮想通貨の山からまだ発掘されていない仮想通貨を掘り起こすという何ともわかりやすい意味ですね。仮想通貨はこのマイニングを行う、通称マイラーがいるからこそ取引できるのです。

マイニングの報酬

マイニングの作業とは具体的に何をやっているのかというと、計算作業です。もちろん人間が考えて計算問題を解くわけではありません。コンピューターが膨大な計算を行い、取引に問題がないかどうかを確認します。コンピューターがやってくれるからと言って、タダでその作業を受ける人はいません。マイニング作業を行うとその分の報酬を仮想通貨によって受け取ることができます。報酬額の決定方法は各仮想通貨に導入されている認証システムによって異なります（認証システムに関して詳しくはこちら）。

例えばBitcoinでは現在、1ブロック（取引記録の集合体単位）当たり12.5BTCの報酬が貰えます。１BTCの価値を40万円とすると、約500万円が貰える計算です。この報酬金額ですが開発された頃は50BTCでした。Bitcoinは発行量が急激に増えてインフレになったりするなど、混乱を防ぐための策として、発行上限枚数は2100万BTCと決められており、10分に1ブロックしかマイングできない、21万BTC毎に報酬は半減されると言った調整がされています。2140年にBitcoinは全てのコインがマイングされる計算となっています。

マイニングの報酬内容にはもう1種類あります。それは取引を行った人が設定した手数料です。仮想通貨では取引時、手数料を自分で設定できます。先程お話した通り、Bitcoinは10分に1ブロックだけがネットワークに公開され、マイニング作業が行われます。この際優先的に取引を承認してもらい人は手数料を高く設定することで、より高い報酬金額が欲しいと思うマイナー達が優先してマイニングを行ってくれるという仕組みになっています。

マイニングをやってみる

マイニングを理解して、実際にやってみたいと思われた方もいるでしょう。ただ、マイニングは非常に厳しい戦いです。特にPOW認証を導入しており、既にプレーヤーも多いBitcoinは熾烈です。なぜならマイニングは早いもの勝ちであり、早く計算できる能力【ハッシュパワー】が高ければ高いほど有利と言えます。Bitcoinのマイニングは中国などのマイニング業者が独占しているのが現実です。

それでもやってみたいという人は以下のものを準備してください。

・パソコン・・・ハッシュパワーが高ければ高いほどよいです。

・ウォレット・・・報酬で受け取る仮想通貨をしまっておく場所

・マイニング専用ソフト・・・色々あるので吟味してみてください

マイニング専用ソフトには例えばMinerGateなどがあります。

無料で利用できる上に、個人情報の入力も必要ないのが嬉しいところです。気軽にトライしてみることができるので興味がある人はお試しください。

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