要約すると・・・
- 開始日:2017年
- 仮想通貨時価総額ランク:位
- 価格:円 (前日比%)
- 時価総額:円
- 日本の取引所:-
- 日本の販売所:-
EOSとは
「EOS(イオス)」は、2017年6月26日に公開された非常に新しい仮想通貨です。にも関わらず、時価総額は、全仮想通貨の中で15位前後に位置している急成長している仮想通貨です。
EOSがここまで注目を集めたのは、ICO(オープンセール)が関わっています。EOSは、10億トークンのうち20%の2億トークンが最初の5日間で配布されました。残り70%の7億トークンは、2017年7月1日から24時間ごとに200万トークンずつ350日間にわたって配布することになっています。そして残りの10%である1億トークンは運営側が保有することとされています。
つまり、2017年11月現在でICOはまだ完了していないこととなります。このような非常に長期間にわたるICOは仮想通貨市場だけでなく、債券市場や株式市場などを取り上げても例を見ないものといえます。
「EOS」は分散型アプリケーションに特化したプラットフォームであり、大企業などで使用されることを想定して開発されています。
1秒間に何百万件ものトランザクション(ひとまとまりの情報単位)に対応できるサポートを導入する上、毎回の使用量を支払う必要がないことを想定しています。
ただし、EOSの最も重要な特徴は別のところにあります。
それは、「トークン自体に利用用途は一切なく、48時間以内に移転不可になる」とホワイトペーパーに明記されているというところです。将来的にも利用用途は全くないとされています。
つまり、あくまでもプロジェクトを開発するための資金調達を行うためだけの仮想通貨だったということになります。利用用途が全くないトークンがこれだけ資金調達できたということが異例なことです。EOSを購入した人は利益目的ではなく、EOSがやろうとしているプロジェクトに賛同して、無償で資金提供していることになります。
EOSに関しては、実際の特徴はまだ説明できず、今後の展開を待つというところが現実的なところです。
EOSのこれまでの値動き
EOSはプロジェクトに対する期待感などから、いきなり時価総額ランキングでトップ10入りを果たしたことでさらなる注目を集めました。しかも前日比で3倍以上の値上がりを記録したこともあるほど加熱したこともあります。
しかし利用用途がないということがやはりネックになっていることと、目立った展開がないことから徐々に値を下げていきました。その後2017年の仮想通貨市場全体の拡大に伴って、上昇路線にあります。
EOSの将来性
EOSは利用用途がありません。あくまでも画期的なプロジェクトが実現するという期待感がすべてとなっています。とにもかくにも、プロジェクトの展開を注視していくしかありません。
このEOSのICOの在り方については、仮想通貨市場で一石を投じることにはなりました。利用用途がない仮想通貨のトークンというのは、株式市場で言い換えると経営実態のない企業への投資であったり有価証券報告書の虚偽記載による違反事件に発展したりする悪質なものです。
今回のEOSが必ずしもそうだとは言い切れませんが、巨額の資金調達を可能にさせるほどの仮想通貨市場の過熱感とICOの仕組みについては今後、改善されていくことになるかもしれません。そちらのほうも、注目していく必要がありそうです。