要約すると・・・
- 仮想通貨の投資スタイルには株同様にデイトレードスタイルと長期保有スタイルで投資を行います。
- 値動きが非常に大きいので、デイトレーダーが多いことで仮想通貨は有名です。
- 株や外貨投資同様に信用取引やドルコスト平均法(積立投資)などが可能です。
投資スタイルとは
仮想通貨への投資には大きく別けて2つ投資スタイルがあります。1つは頻繁に売買を繰り返すデイトレードスタイルで、もう1つはある程度の期間保有を続ける長期投資スタイルです。仮想通貨の場合、取引できる時間が決まっている株式とは違い、レートは24時間動き続けています。そのレート変動に合わせて細かく取引を行うのが前者で、日々の多少のレートの上下より、長期的に見た場合にレートが上がりそうな通貨へ投資するのが後者です。
デイトレードのメリットとデメリット
短期間に売買を繰り返すデイトレードスタイルでの投資は、レート変動に即座に対応できるというメリットがあります。仮想通貨にはご存知の通り、発行元というものが存在しません。その為、投資先として似ている部分が多い外貨のように、発行元の国の経済状況などによってレートが変動するといったことがなく、レートが変動する契機として、各国の規制を始めとした仮想通貨への見解・対応の変化やハッキング被害などによる信用の低下など、仮想通貨特有の要素で変化していきます。その変動幅が非常に大きいので、デイトレードで得る利益は上手く行けば非常に大きくなります。
この投資スタイルではいつ変動するか分からないレートの上下にすぐに対応が可能な点がメリットだと言えますが、逆に細かいレート変動に惑わされてすぐに対応してしまったことで、もう少し待っていればもっとレートが上がったというチャンスを逃すようなこともあるのがデメリットだと言えるでしょう。株同様に利益食い・損切りを自分の中で明確に定めて、激しい値動きに惑わされること無く、安定的に運営していくことが株取引以上に重要といえるでしょう。
長期保有のメリットとデメリット
デイトレードスタイルとは違い、ある程度長期に渡って持ち続けるのがこの長期保有スタイルですが、このスタイルでは多少のレート変動による含み損は当たり前だと思っておきましょう。含み損が発生している時点では損益として確定した訳ではないので、多少のことでは慌てないことが大切です。1日で1割や2割もレートが変動することも珍しくない為、長期間持ち続けるにはそれなりの辛抱が必要になります。場合によっては売り時を逸してしまった所為で、しばらくは含み損の状態が続くことも覚悟しないといけません。
ですが、長期保有はそのようなデメリットだけでなく、序々にレートが上がり始めた時に、急にその時になって購入を始めた人より大きな利益を出すことができるというメリットがあります。よって、長期的な保有を前提に投資する場合には、ある程度先を見据えて通貨を選択することがとても大事です。
信用取引に関して
仮想通貨においても株式やFXのような信用取引が可能です。レバレッジと呼ばれる倍率を掛けて取引を行うことで、例えば5倍なら投資金額の5倍、10倍なら10倍の利益を上げることができます。ただし、5倍や10倍になるのは利益だけではなく、損失を出した場合も同様です。
例として、10万円に10倍のレバレッジを掛けて投資を行うと100万円分の通貨を購入できますが、このポジションを保持した状態でレートが1割下がってしまうと、その時点で最初に投資した金額を丸々失ってしまうことになってしまいます。
実際にはロスカットという機能がある為、丸々失ってしまう前に強制的に取引が中止されてしまうので、上の例でも10万円を丸々損するということはありませんが、株式や外貨と比較してレート変動が激しいことから、信用取引には充分な注意が必要になります。
ドルコスト平均法に関して
ドルコスト平均法とは、簡単にいえば積立投資です。手元にある金額を分割して投資する方法で、トータルバランスを考えた投資方法です。投資は結局全体で利益が出ればよいのですから、少しずつ様子を見て買うやり方は初心者にお勧めです。値が安い時には多く投資して、値が高いときには、値が下がる可能性を考え抑え目に投資します。メリットとしては、リスクが少なく、利益を出しやすい傾向にあります。特に、仮想通貨は値の変動が激しいので、この方法はお勧めの方法と言えるでしょう。
デメリットは、仮想通貨は発展途上な為、どこまで値が上がるのか未知数ということです。歴史も長くデータも多ければ、投資するタイミングも計れますが、データも少ないのでどのように値が動くのか読みにくく、ドルコスト平均法がまだ使いづらい傾向にあります。
自分が投資に使える時間や得たい利益、抱えることができるリスクを把握して、投資スタイルを決めることをオススメします。