要約すると・・・
- 開始日:2014年(POC)
- 仮想通貨時価総額ランク:位
- 価格:円 (前日比%)
- 時価総額:円
- 日本の取引所:Zaif bitbank QUOINEX BITPoint Bit Trade みんなのBitcoin
- 日本の販売所:bitflyer Zaif coincheck GMOコイン
イーサリアム(Ethereum)とは
仮想通貨の世界において最も有名なものが「ビットコイン」ならば、最も成長しそうなものが「イーサリアム」ということになるでしょう。
イーサリアムはビットコインに次ぐ仮想通貨であり、知名度はもちろん時価総額もアップし成長が顕著に見られます。「イーサリアム」は2013年に19歳のロシア人Vitalik Buterinによって考案され、2014年にクラウドファンディングが16億円の出資を募って運用がスタートした仮想通貨です。
時価総額はビットコインに次ぐ第2位のポジションを確立しており、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の中では不動のトップとなっています。
イーサリアムとビットコインには性質的に根本から違うところが1つあります。
ビットコインは主に決済手段として利用されることがほとんどですが、イーサリアムはアプリケーション作成を行うプラットフォームとしての手段となることが主となっています。
つまり、「イーサリアム」自体は仮想通貨の名称ではなくプロジェクトの総称です。このプロジェクトを稼働させるためにはブロックチェーンを稼働させる必要があり、動かしたい人が手数料を設定し、その手数料を報酬としてマイニングが行われます。
この報酬(手数料)は「イーサー(ether(ETH))」と呼ばれる仮想通貨で支払われます。イーサリアムのプロジェクトが稼働するための燃料として報酬(手数料)が支払われるので、これを「ガス」と呼ぶ人もいます。
また、イーサリアムの特徴を挙げるうえで絶対に忘れてはいけないのが「スマートコントラスト」という言葉です。直訳すると「賢い契約」ということになるのですが、イーサリアムを利用することによって契約に関することを自動で行うようにするということです。
これは大変重要なことで、契約関係にかかる事務作業や承認作業など膨大な労力を一気に減らすことができる可能性を秘めているのです。
これまでの値動き
イーサリアムは、2016年までは「1イーサー=1000円」前後で取引されていました。
しかし、2017年に入って「エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)」というイーサリアム同盟が設立されたことを機に大きく値が上昇しました。
この同盟の加盟国にはJPモルガンやマイクロソフトなど、世界の名だたる企業が参加しており「イーサリアムが使えるコンピュータを作ろう」という目的があります。今後の成長に大きな見込みができたわけですから当然大幅に上昇しますよね。
その後も順調に上昇していましたが、2017年6月以降は仮想通貨に対する様々な問題があり下落に転じています。
ビットコイン同様、イーサリアムもまだまだ新興通貨です。しかも「仮想通貨」の名前の通り、実体のない通貨です。
あくまでもレートは市場参加者の先の見通しに対する思惑と、需給関係のみで成立します。株式のような企業業績の実績や今後の展開などの材料があるわけではありません。
イーサリアムを取引する際には、その値動きや見通しに敏感になる必要があるのです。
これまでの値動き
イーサリアムを購入するには、国内外でイーサリアムを取り扱っている販売所・取引所を利用しなければなりません。
国内の取引所においては「Coincheck」がまず第一に挙げられます。イーサリアムやビットコインなど取り扱っている仮想通貨の種類と取引通貨量は国内随一です。
また、この後に紹介するBitFlyerと異なり、日本円で購入できるのは大変嬉しい所です。また画面上の使いやすさは特に魅力的で初心者はこの取引所から始めるのが良いと思います。
ビットコインの取引最大手の「BitFlyer」でも購入できます。こちらは、リクルートなど国内の超大手企業が出資した取引所として知られています。それだけに安全性は抜群ですので、取引に安心を求める場合には特に魅力的な取引所であることは間違いありません。
海外の取引所では、「Poloniex」が注目です。こちらは手数料の安さと取扱している仮想通貨の種類の豊富さが魅力です。取り扱っている種類は最多の80種以上になります。イーサリアムなどの有名な仮想通貨を購入するとともにその他のアルトコインに分散投資してみるのはどうでしょうか。しかし、日本語対応していませんので注意が必要です。
日本語じゃないと不安といった方には、海外取引所の「Kraken」はどうでしょうか。日本語対応しており、わかりやすくなっています。海外の取引所では、外貨による取引を求められるところもあるため、仮想通貨とのレート・為替レートと注意しなければならないことが増えます。しかし、うまくいけば両方で利益を得ることができるかもしれないので魅力的ではあります。
将来性
イーサリアムはスマートコントラストに代表されるように、今後の世界の常識を覆すような魅力を持った仮想通貨です。
EEAに代表されるように、国内外の超大手・有力企業が参入を表明し盛り上がりを見せていることは事実です。
一方でハッカーなどの問題も取りざたされており、その度にレートは乱高下を繰り返すなど、通貨としての成熟度はまだまだこれからの余地が大いにあるのではないかと思います。
イーサリアムは近い将来、ビットコインの時価総額を上回り1位になるという見立ても増えてきています。技術の革新が進んでいけば、ますます魅力的な価値を持った仮想通貨となるのではないでしょうか。